クレジット・サラ金
多数の業者からお金を借りて返済に困っています。こんな時、「これだけはしてはいけない」というようなことはありますか?
あちこちからお金を借りて返せそうにない、または利息だけを支払っていて全く減らない、こんな時には一人で悩まず専門家に相談するのが一番ですが、返済に困った時、これをやってはいけない、ということを挙げてみました。

【ダメ!】返済のためのお金を他の業者から借りる
返済のためのお金を他の業者から借りて返しても、おそらく残金はあまり減っていないのではないでしょうか。「自分の収入で返せずよそから借りて返す」状態は良くない状態です。また、「とりあえず利息だけ返す」状態も問題を先送りするだけで何の解決にもなりません。業者の数を増やしてしまう前に勇気を出して一度司法書士に相談してみましょう。

【ダメ!】会社・上司・親戚・友人等に立て替えてもらう
知人から返済資金を借りてもなかなか返せるものではありません。人間関係を破壊してしまうこともあり、得策ではありません。

【ダメ!】サラ金業者に相談する
サラ金業者のテレビCMを見ると、制服を着た女性タレントが「返済のことは私たちにご相談ください」と言うものが多いですが、サラ金業者に返済の相談をするのは得策ではありません。彼らは「相談に乗る」と口では言っていても、結局あなたに貸したお金をどうやって回収するかを一番に考えています。相談には乗ってくれるかもしれませんが、本当にあなたのためになる相談にはならないでしょう。

【ダメ!】債務を一本化する
「債務の一本化」という言葉に魅力的な響きを感じる方もいるかと思いますが、新聞(スポーツ新聞の広告は特に危険)やダイレクトメールで「債務の一本化」をうたっている広告の業者は危険です。一本化によって債務整理が簡単になるように見えて逆に解決が困難になる場合もあります。

【ダメ!】裁判所から郵送されてきた書類を無視する
裁判所から来た書類は絶対に無視しないで下さい。裁判所からの呼び出しに応じないと相手方の言い分を無条件に認めたことになり敗訴してしまいます。呼び出しの期日までに司法書士に相談するか、相談・依頼が間に合わなければとりあえず裁判所に出廷して「次回までに代理人に頼んできます」と言って、とにかく欠席はしないで下さい。なお、最近「法務省の認可法人」「債権回収代行会社」などと名乗って督促状を送りつける手口の詐欺が流行っています。これらは無視するか、専門家に相談するようにしましょう。

【ダメ!】自ら命を絶つ
一番まずい方法です。借金で自分の命がとられるということはありません。法律的に言えば、多重債務が解決しないということはあまりありません。司法書士に相談すれば、何かしら状況を改善するためのアドバイスが受けられるはずです。勇気を出して司法書士に一度相談してみませんか。

【ダメ!】夜逃げ、蒸発
多額の借金を目の前にして逃げ出したくなる気持ちはわかりますが、逃げ回っても何も解決しませんし、心は晴れないままではないでしょうか。逃げたままでは住民票を移すこともままなりません。勇気を出して司法書士に一度相談してみましょう。
借りたお金の金額が大きすぎて自力では返せそうにありません。自己破産するしかないのでしょうか。自己破産はしたくないのでどうにかして返したいと思っています。
お金を返せなければ必ず自己破産、ということはありません。一見返せそうにない額の借金でも、法律的に調査・判断していくと自己破産以外の方法で解決できるケースはたくさんあります。自己破産の必要があるかどうかはご自分で判断せずに専門家に相談して下さい。
債務整理を司法書士に頼みたいのですが、報酬が払えないので無理ではないかと思います。
債務整理は、借りたお金を返せなくなって依頼するのですから、司法書士への報酬が一括で払えないのは仕方ないことです。ほとんどの司法書士は報酬の分割払い応じてくれるはずです。人により月々の収入・支出は様々ですから、月々の支払い額は依頼する司法書士と相談してみて下さい。また、「法テラス」という機関が法律家に手続を頼む費用を援助(貸付)してくれる「民事法律扶助制度」もあります。
月々の支払いすらできないくらいだから、司法書士に債務整理を頼んでも意味がないのではありませんか。
司法書士に債務整理を依頼すると、サラ金業者やクレジット会社の取立ては止まります。一旦返済をストップして契約の内容や残債務がいくらかなのかを司法書士が調査するためです。月々の返済に追われる状態からは一旦解放され、そこで生活を立て直すこともできます。
業者のほかにも親戚や知人からお金を借りています。こういう場合債務整理はできますか?
当然できます。親戚や知人からの借金も法律上は立派な債務ですから、債務整理の方針を決めるにあたり考慮に入れて総合的に判断します。
家を所有しています。債務整理をすると家は取られてしまいますか? できれば自宅は手放したくないのですが。
家をお持ちの方が債務整理をすると必ず家を取られる、ということはありません。家を手放す必要があるかどうかはケースによりますので、専門家の判断が必要になります。
サラ金と付き合っていたら過払金が戻ってくると聞きました。私もお金が戻ってきますか。
過払金が発生するかどうかはケースバイケースですので、何とも言えません。最終的にはそれぞれの取引の内容を調査する必要があります。平成10年代から5年以上の取引がある方については、「過払金」が発生する可能性があります。